窓から見える遠くの建築現場にあるクレーンには
「地図に残る仕事」
というキャッチフレーズが書いてあります。
有名なコピーなのでどこの会社かすぐにわかってしまいますが
私はこのフレーズが好きです。

うらやましいとずっと思っていました。
私も何か残る仕事がしたいと、子供の頃からそう思っていました。
が、今就いている職業は、風俗店店長です。
地図には残りません。
デリヘルなので事務所の場所でさえヒミツです。
仕事内容は親にも家族にもヒミツです。
（でも友人にはわりと堂々と話しています）

地図にも残らず、大っぴらにも出来ず、
何だか肩身の狭い思いをしていた時期も、正直あります。

お客様もおそらく、遊んでいる事を大っぴらにされていないと思います。
女性も、誰にもバレないようにこっそりと来ています。
その秘密の時間を否定する気は決してありませんが、
何かに残る仕事という響きは、なんと素敵な事でしょう。

私は、私たちは、
「記憶に残る仕事」
をしたいと思いました。

皆様の頭の中に、
「あぁ、あの店良かったな」
「そう言えば、あの日、あの時、楽しかったな」
「風俗ってツマラナイと思ってたけど、何気に満足したよな」
そういう記憶が、一人でも多くの方の頭に残ってくれたら。
そう思いました。

在籍女性も、嫌な事が何かあったとしても、
ここにいた時間を、人生で消したい時にならないように
少しでも良い思い出を刻んで欲しいと願っています。

余談ですが、私は過去お付き合いした男性に対して
「記憶に残る女になってやるぅ」
という強い思いを持っていました。
それはそれは、男運のなさで有名な（？）カヤマですが、
意地だけは一人前です。

当店の女性たちはそこまで意地を張らなくても平気だと思いますが、
お客様一人ひとりに
「あ～あの女性は最高だった」
という記憶を刻んで欲しいな、と思っています。
そんな、記憶が鮮烈に残る女性を、
1人でも多くご紹介出来ればと願ってやみません。

恐らく世の中の大多数のお仕事が、
形に残る仕事ではないと思います。
形に残らなくっても、誇りをもって、
今日も明日も明後日も、
最大限のPowerを出していきたいですね。

ここ数年で珍しく好天の七夕の今日。
皆様の元に、素敵な織姫様の記憶が舞い降りますように。

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